子供の頃はよく畑でキャベツの葉にモンシロチョウの青虫がついているのをみかけたり、田んぼではオタマジャクシを見かけましたが、大人になり最近ではめっきりとそんな光景を見かけなくなりました。
農薬の影響でしょうか…。
それでもたまに実家からキャベツを頂いた時は、葉っぱに青虫がついていることがあるので、せっせと別容器に移して育てています。
幼虫の飼育は難しいのか気になるところだと思いますが、私の感覚では成虫の飼育の方が難しいですね。
今回はモンシロチョウの幼虫を育ててみてわかったことや感想をお届けしていきたいと思います。
Contents
モンシロチョウの幼虫を育ててみてわかったことや感想
モンシロチョウの幼虫を育てることになったきっかけ
モンシロチョウのの幼虫や黄色い卵は、実家から分けてもらうキャベツの葉によくついていたために、必要に迫られて育てた…という感じですね(笑)。
せっかくキャベツの葉っぱでゆっくりしていたところを、とつぜん害虫扱いされて駆除…は切ない。
モンシロチョウの幼虫は羽化するまでのスピードがとても早いので、少しだけ手間をかけてあげて、きれいなモンシロチョウに羽化させてあげてほしいな…と思います。
モンシロチョウの幼虫の育て方は難しい?
幼虫の育て方自体はそう難しいものではありません。
モンシロチョウの幼虫はアブラナ科のキャベツやブロッコリーの葉によくいます。
いっそ自分でキャベツやブロッコリーを育ててみちゃうのもいいかもしれませんね。
モンシロチョウの幼虫(青虫)を見つけて持ち帰るときの注意点としては、『素手で触らない』。これは人間に害があるのではなく、むしろ繊細な幼虫に害を与えてしまうという意味です。
幼虫は呼吸器官に通ずる気門(小さな穴)とよばれる部分があるので、ここを素手で触ってしまうと、人間の手の脂で気門をふさいでしまい、呼吸ができなくなってしまう恐れがあります。
葉っぱなどについてる場合は、その葉っぱごと持ち帰りましょう。
水に入ってしまうと死んでしまうので、ケース内に水の入った容器なども置かないようにしてください。
モンシロチョウの幼虫は脱皮をしながらおおきくなり、回数は4回です。
脱皮した際に出る皮は幼虫自身が食べてしまいます(敵に居場所をわからないようにするため)
室内で飼育している場合は2週間ほどで羽化します。
モンシロチョウの幼虫飼育に必要なもの
- 新鮮なキャベツの葉(スーパーなどで売られている市販のものはさける)
- 昆虫ケース(特別大きなものでなくても大丈夫ですが、キャベツの葉が1枚まるっと入る程度のもの…ある程度の広さと高さがあるものをオススメします。)
- 蛹のために木の枝などをおいてあげてもよい
- テイッシュ(幼虫の糞は水分が多いので、ケース内に敷いてあげる)
幼虫が蛹になるまでは、お惣菜持ち帰り用のビニールタッパーのようなものでも全然大丈夫ですが、蛹→羽化は、ある程度の高さが必要になり、羽化するときに羽根を乾かすことが必要になるので、最初から昆虫ケースがおススメです。
注意点ですが、幼虫の餌となるキャベツの葉は、市販のものは避けてください。
一度市販のものを使用した時に、幼虫が全滅してしまった苦い経験があります。
原因は、【農薬】で、とてもきれいな葉っぱは、虫がつかないように農薬を使用した証です。
どんなに水洗いしても葉っぱに残った農薬は完全には除去できないんですよね…。
死んでしまった幼虫達を見て、こういう葉っぱを私達は口にしているんだと考えさせられました。
もちろん農薬を全否定するわけではありませんが、実際に幼虫達の死を通して農薬の怖さを感じました。
まとめ
今回はモンシロチョウの幼虫を育ててみてわかったことや感想をお届けしました。
モンシロチョウの幼虫の育て方自体は、ポイントを押さえれば、そう難しくはありません。
新鮮で農薬を使っていないキャベツやブロッコリーの葉っぱを入手することができれば、あとは少し手をかけてあげるだけで、2週間ほどで羽化までもっていけるでしょう。
注意点としては、幼虫は素手では触らない(幼虫に害をあたえてしまうため)、餌のキャベツはスーパーなど市販のもの買わない、大きめのケースを用意してあげる。
成虫の寿命も長くて20日ほどなので、幼虫を無事に羽化させて、きれいなモンシロチョウの姿にしてあげてほしいです。