【コカブトムシ】と聞いて『カブトムシの仲間?何だか小さくて可愛い感じ?』というようなイメージを持つ人も多いのではないでしょうか?
いや…確かに小さくて可愛いといえば可愛いのですが…。
カブトムシとは食性も全く異なり、謎の多い生体です。
基本的に肉食なので、餌は何をあげればよいのか…というのも悩みどころの一つかもしれませんね。
流通はあまり見かけることはなく、昆虫ショップよりもペットショップやホームセンターなどで、たま~に物珍しく仕入れちゃいました的な感じで遭遇するので、レアといえばレアですね。
数が少なく希少価値があるというよりも、単純に人気がないのかな…と、個人的には思いますが(笑)。
今回はコカブトムシはレアな昆虫?飼育してみたら驚きの連続だった感想をお届けしていきたいと思います。
コカブトムシはレアな昆虫?飼育してみたら驚きの連続だった!
コカブトムシってカブトムシじゃないの?
コカブトムシはカブトムシ(私たちが馴染みのあるヤマトカブトムシ)と同じ甲虫に属しています。
日本のほぼ全域に分布していて、体長は18ミリ~26ミリ程度です。
成虫は基本的には夜行性で、カブトムシのように樹液に集まることは少なく、他の昆虫の幼虫や死骸を好みます。
カブトムシとの大きな違いは、食性だけではなく、越冬するということです。
カブトムシは基本的に夏から秋にかけての寿命ですが(まれに越冬する個体もいて、我が家のカブトムシで夏から翌年4月まで長生きした個体もいました。)、コカブトムシは半年~最長2年と長生きします。
コカブトムシ飼育に必要なもの
私がコカブトムシと出会ったのは、某ペットショップでした。
【コカブトムシ】と書かれたケースには昆虫ゼリーと何故か煮干しが1つポツンと置かれていましたが、どちらも食べた形跡はありませんでした。
『煮干しを食べるカブトムシ???』と好奇心がわいてきて、購入して飼育してみることにしました(価格は1000円前後だった記憶があります)。
- 昆虫ケース(コカブトムシはめちゃんこ小さいので、大きいケースでなくて大丈夫です。あまり大きいものにすると、捜索できなくなったり、間違えて土と一緒に捨ててしまうこともありえるので注意です)。
- 昆虫マット(いわゆる[土]です。腐葉土かカブトムシ用の昆虫マットでOKです。)
- 高たんぱく昆虫ゼリー(100均などで売ってる昆虫ゼリーは栄養素が足りないので、ホームセンターや昆虫ショップで購入されることをオススメします。)
- 肉食魚用のフード(昆虫ゼリーを全く食べない個体もいるので、肉食魚用のフードを水でふやかしたものを与えてみてください。もちろん併用もオススメします。)
飼育注意点
ペットショップの店員さんは『煮干しいれとけば大丈夫ですよ~。』と言ってましたが、全く食いついた形跡がないことに一抹の不安を抱きながらも、とにかくコカブトムシの生体について調べまくりました。
『完全肉食』『虫の死骸を好む』『ジメジメしたところが好き』『幼虫や生きている虫の内臓も食べることもある』
…なんだか…調べれば調べるほど、ヤバイ奴認定が濃厚なコカブトムシ。
試行錯誤しながらの飼育で思った事や注意点としては
昆虫ゼリーは、赤や緑の果汁エキス入りというものは全く食いつきませんでしたが、高たんぱくゼリーは水分補給程度に摂取していた感じです。
肉食魚用のフードを水でふやかしたものは食べていましたので、肉食のベルツノガエル用のフードでもいけるかもしれません。
煮干しは見向きもしませんでしたが、個体差もあるのかもしれませんね。
- 昆虫ゼリーは高たんぱくゼリーを与える
- 肉食魚用のフードを水でふやかして置いておく(少量)
- 昆虫マットはカブトムシ用のものか、腐葉土を使用(私はきのこマットを使用していました。栄養満点の万能のマットで、カブトムシ系はほぼこれで大丈夫です。)
- ケース内の土が乾燥しないように霧吹きなどで定期的に水で保湿する
- コバエなどが発生して、土を変えたいときは新聞紙などに土を広げて、コカブトムシを取り出す。(とても小さいので、いきなりゴミ袋に土を捨てると、発見できなくなります。)
- ケース内の土の深さは10㎝固くつめたものの上に3㎝ほどの土をふんわりのせる(カブトムシと同様)
- 20℃~25℃前後が良い(多少高めでも大丈夫)
- 流通しているものはワイルドのもの(野外採集の個体)がほとんどだと思われますので、ケース内に卵→幼虫が見つかったら、取り出す(成虫が食べてしまうのを防ぐため)
まとめ
今回はコカブトムシはレアな昆虫?飼育してみたら驚きの連続だった感想をお届けしてきました。
見た目は可愛らしい【コカブトムシ】ですが、実はガチな肉食昆虫だということが分かりました。
あんなにちっこくて可愛らしいのに…肉食って…。
餌は虫の死骸を好んで食べますが、肉食魚用のフードを水でふやかしたものと、高たんぱく昆虫ゼリーを併用して置いておいたところ、そこそこ食いつきもよく長生きもしました。
飼育難易度としてはそこまで難しくもないので、興味がある人はぜひチャレンジしてみてください。