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運転代行バイトをやってみた感想や怖い話も紹介

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皆さんは【運転代行】という仕事をご存知でしょうか?

一般的には、お酒を飲まれたお客様の変わりに運転代行のドライバーが、お客様の車を運転して目的地まで行くことです。

仕事時間は、居酒屋が始まる夕方5時以降~深夜(時には明け方まで)までが主な業務の時間帯になります。

【運転代行】はお客様の車を運転する2種免許ドライバーと、その車を追いかける代行車を運転するドライバー(1種免許でもOK)の2人1組で原則動きます。

もちろんいつも同じ組み合わせの相性の良い人とはかぎりませんので、それら細かく気にしないメンタルも多少は必要かな~?と思います。

実際に私が運転代行の仕事をしてみて、感じたことや、怖い話などを紹介していきたいと思います。

これから【運転代行】の仕事をしてみたいと思っている方や、『【運転代行】って何?興味がある』という方の参考に少しでもなればと思います。

 

運転代行バイトをやったみた感想や怖い話も紹介

運転代行の仕事はキツイ?

これはもう…個人の向き不向きによるところが大きいのではないかと思います。

車の運転が苦にならない人なら、体力的には肉体労働ではないと思います。

昼間に本業をして、運転代行の仕事は副業という人がほとんどでしたので、待機中は代行車の中で仮眠をとったりもしていましたので、多少眠いくらいでそんなに辛く感じることはありませんでした(私の場合)。

しんどいな~と感じる時は、どちらかというと変なお客様(語弊がありますが)に当たってしまった時ですね。

【運転代行】はお酒を飲まれているお客様が相手になりますので、たま~にですが、お金を払わない、クレームをつける、時には暴力沙汰にまで発展してしまい、警察のお世話になることもありました。

お金を払わない場合はそのまま交番に直行しちゃいますけどね。

 

運転代行の仕事をすることになったきっかけ

私が運転代行の仕事をすることになったきっかけは、子供が小学生の時にPTAの役員をやり、その時に親しくなったママさんが、運転代行会社をやっていて、『人が足りないので手伝ってほしい』ということからでした。

その時は私も長年勤めていた大手物流の仕分け作業(これも面白い仕事でしたので別記事で紹介していきますね)を父親の介護で退職し、無事に看取ることができて、次の仕事を探していた時でしたので、特に断る理由もなく、なんとなく始めてみたという感じですかね。

社長から確認されたことは以下です。

  • 2種免ドライバーと2人1組で長時間一緒に行動するので大丈夫か?(色んな人がいる、職業柄皆クセのある人が多いとのこと&深夜仕事で男性と組むことに家族の了承は大丈夫かなど)
  • タバコを吸う人が9割なのでそこも平気か?
  • 道を覚えるのは得意か?
  • 時給は900円~1000円ほど(夜の仕事ですが、時給は高くはないところが多いです。2種免ドライバーは若干時給が高いです)

2人1組、依頼がない時は代行車の中でひたすら待機しているのですが、私は相手のドライバーの性格に合わせていましたねー。

相手が話好きだったら、ひたすら会話、相手が寡黙で1人の世界に入るのが好きな人なら、自分も瞑想タイム。

タバコは今ではキツイですが、当時は気にしなかったのでこれもOK。

道を覚えてほしいというのも、何百とある店舗からの依頼に迅速に対応して、裏道なども網羅し、時間通りに到着できるように必要なことでした。(全車にナビがついていない)

これについては代行会社によっては、ナビどころかGPSで全車の配車状況がわかるようにしているハイテクなところもあります。

 

実際にあったエピソードや怖い話

では具体的にどのような出来事に遭遇したのかを紹介していきましょう。

普通によくあるエピソード

  • 年末など景気の良い時期はお客様がチップをくれる(『お釣りはいらないよ』というものから、封筒から札束を出してきて『何枚欲しい?足りない?』というお客様まで色々。さすがに酔っぱらっているお客様から頂く事はしませんでしたがぶっ飛びました(笑)。朝起きて青くなっちゃいますよね。)
  • 呼ばれたお店に到着し、お客様を探すも見当たらない(たまたま同じ時間にいた他の代行会社の車に乗っていってしまう。おいいっ!)
  • 帰宅先の自宅が高速を使っていくほど遠距離→遠距離の場合は普通以上に念入りに料金の確認を事前にしますが、自宅に到着するころに酔いがさめて、請求金額にぶっ飛び支払いをしぶる、ごねる、怒りだす)
  • 常連のお客様に呼ばれてお迎えにいくと、奥様ではなく愛人→毎週相手が変わり、たまに1人の時に真っ直ぐ自宅まで送った時に、奥様が笑顔で深々とお礼を言われて複雑な気持ちになる。)
  • 色んな夜のお店にお迎えにいくので、やたらと店の内情や女の子の顔ぶれに詳しくなる(お客様に『どっかいい店知らない?』はいはい、どんなお店がお好きですか?と即答できる)

 

本当にあった怖い話

深夜の運転には怖い話がつきものですが、本当に一度だけめっちゃ怖い思いをしたことがあります。

あれは隣に社長を乗せて(社長自身も2種免ドライバー)深夜1時半すぎころだったと記憶がしていますが、人気のない信号で赤信号で停止していた時、10メートルほど先におばあちゃんが荷物とともに立っていたんですよね。

深夜に1人で高齢者が人気のない場所にいるということに、なんか…違和感を感じたのですが、すぐ先に交番があったのを思い出し『社長、一応交番に伝えておきますか?』『そうしようか、徘徊しちゃってる人かもしれないし』。

そんな話をして信号が青になるのを待ちましたが…おかしいんですよ。

やたら長いんです、ずっと赤信号のままで青に変わらないんです。

さすがに社長も『ちょっと変だね』と外に出ようとした時に、例のおばあちゃんがこちらに近付いてくるのがわかりました。

でも妙なんです…歩き方というか…進み方?左右に揺れながら確実に近付いてきているのですが、顔がわからないんですよ…ぼや~…っと黒っぽい感じで、全く顔が見えない。

なんかめちゃくちゃヤバイ感じがして、社長に車から出ないように促して、ロックをかけました。

更におばあちゃんが至近距離まで近付いてきましたが、やはり顔が見えません。

こりゃもうそっち系のやつだ!と冷や汗が出て、ひたすら信号が青になるのを待ちました。

『やばいやばいやばいやばい!』と2人で叫びながら、おばあちゃんが助手席の方にきて、のぞき込もうとしたその瞬間に信号が青に変わり、全力でそこから離れました。

わけのわからない恐怖を感じながらも、一応交番に伝えておこうかということになり、先ほどの信号の場所から車で1~2分の場所にある交番に行き、先ほどの経緯を伝えました。

すると、交番のおまわりさんは驚くでもなく、『ああ…はいはい』と、めちゃくちゃ慣れてます感満載だったので、『いつもあのおばあちゃんいるんですか?』と聞くと、『う~ん』というなんとも歯切れの悪い様子で、『いつもというわけではないんですけどね、まあ…たまにあそこにいるというか、あ…とりあえずはわざわざ伝えていただいてありがとうございます。あとはこちらで確認しにいきますので大丈夫ですよ。深夜なので運転気をつけてくださいね。』と笑顔で促されて、社長と車に戻りました。

車を発車させようと思った時に、先ほどのおまわりさんが運転席側のドアをコンコンと叩いてきました。

『はい?』

『1つ確認し忘れました、先ほどのおばあちゃんの顔は見ました?目が合うというか。』

『顔ですか?…う~ん…見たんですけど、なんかよくわからなかったというか、目が合うってのはないです。』

実際その通りでしたので、その旨を伝えると…

『そうですか、それなら大丈夫です。ありがとうございます、気をつけて。』

おまわりさんの言葉になんか釈然としない気持ちを抱きつつ、車を発進させました。

『「大丈夫」ってどういう意味なんだろう…』

社長も同じように感じていたのか、ボソッと呟きながら腕組をして考え込んでいましたが、あまり追及しない方がいい気がして、それ以上言及しませんでした。

いまだに、あの時の光景は鮮明に覚えていますが…あの出来事は何だったのか…。

この他にもまだまだ不思議、怖い話はあるのですが、またの機会にお話したいと思います。

 

まとめ

今回は、運転代行時代に経験したことや、代行運転の仕事はキツイのかを、自分なりの観点でお届けしてきました。

色んなお店に詳しくなったり、道にも詳しくなったりとメリットもありましたが、あくまでも副業的な位置での仕事としてはよいのかなと思います。

身体のきつさはそれほどでもありませんが、運転、お酒を飲まれたお客様が相手なので神経は使いますね…。

そして、運転代行のドライバーは正直運転が荒いです。

お客様の車を運転するときはそうでもないのですが、代行車を運転する時は時間で動いているので、お店まではめちゃとばす人が多いです。

地方や田舎の方の運転代行は死亡事故も多いので、これからやってみようと思われている方は、どうか安全運転を心掛けてくださいね。

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